記憶のないお姫様
「よーし!倉庫にいこっか!」
美都ちゃんが笑顔で近づいてくる。
・・・叫んでびっくりしてたのに・・・何があった?
で、今に至るっていうこと。
「んー?二人の知り合いにさぁ、ハッカーっている?」
海がパソコンをいじりながら聞く。
あー、またハッキングしてんのかな?
「いるよ?」
「誰だ?」
「これ。」
私は春を指差す。
「・・・え?」
見事に全員の声が揃う。
これで合唱したら、面白そうだよねぇ!
「だからね?春が世界No.1ハッカーで、私達を守ってて、名前も違うから。」
はっきりと言い切る。
「世界No.1⁉」
「すごぉい!!」
蒼と美都がはしゃぐのと反対に光と海と俐流は落ち着いて聞き返す。