記憶のないお姫様
そして、学園の前に立つ。
「よし、行きますかぁ!」
春の声と共に学園に足を踏み入れる。
私と春は堂々と真ん中を歩く。
なんたって、人が一人もいないからね?
まぁ、今、8時30分だから。
「最初に理事長に会いに行く?」
「ん。」
建物の中に入り、あらかじめ用意しておいた靴をはく。
そして、理事長室を探す。
「なーんか広すぎてよくわかんないね?」
「確かに。」
そのあと10分ぐらい探し回って、やーっと見つけた。
コンコン。