記憶のないお姫様
「予想がいに進行が早く・・・。」
「入りませんっ!!」
春が先生の声を遮る。
「絶対、入れませんっ❗鈴は大丈夫ですっ。施設なんかに入れないっ!」
「絶対にっ・・・!」
涙がこぼれ落ちていく。
春がこんなにも私を思ってくれるなんて・・・。
春も泣いている。
大粒の雫を流す。
床に水玉の染みが出来る。
「先生・・・。私も、春と一緒です。施設に入りません。」
「・・・そうですか。」
皆と別れたくないよ・・・。