記憶のないお姫様
「はい。なのであまり無理はさせないでほしいです。」
「了解した。」
「それともうひとつ・・・。」
担任の先生の所に行こうと言い、理事長室から出ようとしている理事長に言う。
「ここでは、私は霧。春は湖秋という名字にしてもらえませんか?」
「・・・なぜ?」
「理由は言えません。だけど、お願いします。」
頭を下げてお願いする。
「・・・分かったよ。」
理事長がオッケーを出したあと、担任の先生の所に向かう。
きっと理事長は聞いていない。
私達が『作戦せいこーう❗』と喜んでいたことに。