記憶のないお姫様



「りーん!来たよっ!」


「春?」


「うん。」



そうだ。春達は、10時に来るって言ってたんだ。



「誰だ?そいつ。」


光が林君を見ると、少し眉を寄せる。


「林君だよ。私の後継者・・・!」


「はっ?」


皆が間抜けな声を出す。林君は?という顔をしている。


「どういうこと?」


「・・・私、さ。もう、治らない病気だから。林君を私の後継者にしたいの。」



「ピアスもあげる。喧嘩もできる限り教える。それに、闇鈴の名前も変えて、光林にする。」



はっきり言い切る。



「・・・林君の友達に桜君がいるんだって。桜君は桜って、書いて桜だよ・・・?」


春をじっーと見ながら言う。




「・・・・・・あっ~、もうっ!分かったよ!桜君が私の後継者ね!?」


さっすが、春だね!

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