記憶のないお姫様
記憶のないお姫様
あれから3年後・・・。
「るー、るー!」
私は今、車椅子で生活している。
一緒にいるのは、知らない女の子と男の子。
私を知っているみたいだけど、私は知らない。
「鈴、これはるーじゃないよ。光だよ。」
「光・・・?」
「そう。私たちの仲間。」
仲間?仲間って・・・何だろう?
「・・・宜しくね?」
よく、分からないけど、初めましての挨拶をする。
すると、皆の顔が歪む。
私には分からない。記憶がないから。
でもね、たまにね?私のことを『記憶のないお姫さま。』って、呼ぶ人がいるの。
確かに、記憶はあんまりよくないけど・・・。
お姫さま・・・なのかな?