記憶のないお姫様



「鈴、そろそろ帰ろうか。」


「え?何処に?」



「私たちの居場所に。」



今でもかすかに感じる懐かしい思いで。



いつだって、その人たちといる。そんなことが毎日楽しくて。



「あ、見て、見て。あれ、記憶のないお姫さまじゃない?」


「本当だ!でも・・・いつも楽しそうだよね!」



懐かしさを胸に私はこれからも生きていく。


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