青空と愛
拷問
ギィィィ………
何時間ぶりの光だろうか…
真っ暗で湿っぽかった蔵の中に貴重な日光が入ってきた
土「よぉ~、よく眠れたか?」
最悪な男の声とともに…
海「こんな状況下で寝れるわけなだろう。馬鹿か。
そんなことより奈々は無事なんだろうな?」
土「ああ、約束は守るって言っただろ。」
海「それならいい…。」
土「今からは自分の心配をするんだな。
おい、入ってこい!」
土方がそういうと、蔵の外からぞろぞろと男が5.6人入ってきた。
さっき見た顔の者もいるが、まだ見たことのない者もいた。
?「土方さん…こんな子供を…」
土「子供でも関係ねぇ。新撰組のためだ。」
?「…。」
さすが、鬼の副長だな。
海「どうぞお好きなように」
土「じゃあ、遠慮なく(ニヤ」
それからは拷問づけの毎日だった。
代わる代わるにたくさんの男が来た。
最初は、平手打ちや殴られたりだった。
でも日がたつにつれ段々と拷問内容は過激になっていった。
ある日は木刀で全身を殴られ、ある日は熱湯を全身に浴びせられた。だが、私は絶対に悲鳴を上げなかった。悲鳴を上げたら外にいる奈々に聞こえてしまう…。
しかし、男たちはそれが気に入らなかったのか、私の背中を真剣で斬りつけた。流石に痛すぎて悲鳴を上げた。
顔は殴られて腫れあがり、真剣で斬られた背中は膿みじくじくとした痛みが走っていた。
本当に私は子供の頃から運がないフッ
あの人は今頃どうしているだろうか。まぁどうでもいいけどあんな人。
拷問を行っている彼らの表情はあの人たちと全く一緒だ。
男1「いい加減吐けよ!!」
バシッ
竹刀で腹を殴られる。
海「知ら…ない…!」
男2「頑固な奴だな。言えば楽になるのによぉ!」
ドゴッ
今度は木刀で腹を殴られた。
海「だ、から、何にも知らねーよ……!」
男2「チッ…。」
ガン!!
頭を木刀で殴られその日私は意識を手放した。
それからの記憶はほぼない。
ギィィィ……。
あぁ…また地獄の始まりだ。
?「…ッ!!お前!!」
そういうと男はいきなり縛ってある縄を解き始めた。
そういやこの男初めて見るな。なんて考えていたら。急に体が浮いた。
海「え??」