交際0日のプロポーズ~純情男子の恋の傾向と対策
ピカルは黙っていた。



きっと何か思うところがあるんだろう。

テーブルの上に手を組んでひとところを見つめ、何か考えているようだった。



「行こう、授業始まる。」

「あぁ。」



二人で席を立つ。



席を立ったらもうこれ以上は考えない。

傷付くのは一瞬で十分だ。



パンの空き袋をきゅっと握り潰す。



「さて、授業授業。」

自分に言い聞かせるように教室へ向かった。

     *  *  *
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