キミの瞳に







ベンチに座れば朝木君が飲み物を買ってきてくれた。








「はい、ミルクティー」






差し出されたのは私の好きなミルクティー。







きっとこの1ヶ月間で私がほぼ毎日のように飲んでるのを見て買ってきてくれたんだろう。







「ありがとう。

いただきます」







朝木君の手にあるのはカフェオレだ。






カフェオレも飲めないことはないけど少し苦く感じるから飲めなかったりする。









「春はさ」







腰をかけると朝木君が話し始める。








「彼氏とかいないの?」







ミルクティーを飲もうとしたけどその手が止まる。







「彼氏…?」







今まで1人だけいたことがあるけど、別れちゃった。





中学3年生の時、受験に専念したいって理由で確か振られたっけ…









「今はいないよ」









< 13 / 165 >

この作品をシェア

pagetop