キミの瞳に






朝木君は発言が矛盾しすぎてて全然分からない。






「そんなの朝木君には関係ない」






そう言って私は朝木君からフイッと顔を逸らす。





それなのに…






「そんな事言ってもっとキスしないと分からない?」





グイッと顔をまた朝木君の方へと向けられる。






なんでそんなこと言うんだろう…っ…






「だ…だっておかしいよ…!


好きな人がいるって言ったのにこんなことするし、私が誰とどうなったって朝木君には関係ないじゃん…っ」





いつもより少し強めに出てみる。





それでも朝木君は全然ビクともしなくて…







「関係ないわけないでしょ」





朝木君の声が聞こえたと同時にギュッと抱き締められる。






もう…全然朝木君が理解できないよ…。










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