キミの瞳に







「可愛いのにもったいない」






朝木君は普通な顔してサラッとすごいことを言うから、変にドキドキする。








「そ、そういう朝木君はどうなの」








思えば彼女いるとか好きな人いるとか今まで聞いたことない。







「いたら春と一緒に帰ってないよ」







クスクスと笑いながら朝木君は笑う。







その言葉にホッとした反面、少し朝木君の顔が悲しそうにも見えた。







でもすぐにいつもの朝木君の顔に変わる。








気のせい…かな…?







「あ、そうだよね…」







私が返事をしてから変な空気が流れる。








な、なんか話しづらい…!







私はミルクティーをグッと飲み込んだ。











< 14 / 165 >

この作品をシェア

pagetop