キミの瞳に
「可愛いのにもったいない」
朝木君は普通な顔してサラッとすごいことを言うから、変にドキドキする。
「そ、そういう朝木君はどうなの」
思えば彼女いるとか好きな人いるとか今まで聞いたことない。
「いたら春と一緒に帰ってないよ」
クスクスと笑いながら朝木君は笑う。
その言葉にホッとした反面、少し朝木君の顔が悲しそうにも見えた。
でもすぐにいつもの朝木君の顔に変わる。
気のせい…かな…?
「あ、そうだよね…」
私が返事をしてから変な空気が流れる。
な、なんか話しづらい…!
私はミルクティーをグッと飲み込んだ。