キミの瞳に
「家帰ったら久々にDVDでも見ようかな」
独り言を呟きながら片付けをする私。
寂しいやつだななんて思うけど誰かいる訳じゃないし、聞かれる心配もない。
なんて思いつつ小さなダンボールを持ち上げた時ガラッと扉が開く音が聞こえる。
えっ?
だ、誰だろう…っ…
隠れる必要なんて全くないはずなのに何故か私はダンボールを持ったまま隠れてしまった。
近づく足音となにか喋り声が聞こえる。
なんでよりによってこっちの方にっ…
段々と入ってきた人が近づくに連れて声がハッキリ聞こえる。
その声を聞いて私は固まってしまった。
「結局要件は何?」
きっと電話をしてるであろうこの声の持ち主は顔を見なくてもすぐに誰だか分かった。