キミの瞳に
「俺がさっき言ったこと本気だから」
朝木君が出て行ってから口を開いた聖夜君。
あまりにも真剣な顔で私を見るから変にドキドキしてしまう。
それにこんなこと男の子に言われるのも初めてだし…
「っていっても急にだったし別に今すぐ返事もらおうとか思ってねーから大丈夫!」
そう言って聖夜君は笑いながら私の頭を撫でた。
でも聖夜君がなんで私を………?
正反対すぎるし、聖夜君はもっとこう…派手な感じの女の子が好きそうなイメージ…。
「な、なんで…私…を?」
こんなこと聞くのはいいのか分からないけど単純に気になった。
「うわ!
恥ずかしいこと聞くなよ!」
私の質問に照れた顔をする聖夜君。
「別に…単純に純粋で素直なとこに惹かれただけだし………。
あとは……か………わ、いい」
真っ赤な顔してそんなことを言う聖夜君につられて私もボンッと赤くなってしまった。