キミの瞳に
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「春」
放課後、朝木君が私の名前を呼んだ。
朝木君の方へ顔を向ける。
「これから暇?
暇なら一緒に図書室行かない?」
荷物を持った朝木君は首を傾げながら私を見た。
行きます!
朝木君と一緒ならどこでもついて行きます!
なんてことは口にすることなく心にしまって…
「うん!一緒に行く!」
私がそう言えばフッと朝木君は微笑んで…
「ならよかった」
いつもの落ち着いたトーンでそう言った。
でも図書室に行くってことは何か読みたい本でもあるのかな?
朝木君が本を読む姿はものすごくかっこいいんだろうなぁ…。
でも今まで本が好きとか聞いたこと無かったから少し意外かも。
「じゃあ行こうか」