キミの瞳に
「だ、だって…
恥ずかしいから…」
立っている朝木君と、まだ椅子に腰掛けている私。
自然と見上げる形になり、真っ赤な顔で朝木君を見つめた。
そんな私の顔を見て朝木君は少しだけ驚いたような表情を見せて…
「…そんな顔みんなの前でしちゃダメだよ?」
ポンポンと頭を撫でられる。
みんな?
どういう意味か全く分からない私は朝木君の言葉を理解しないまま頷いた。
すると急に朝木君がグイッと私の腕を引っ張って…
「!?」
一気に私は朝木君の匂いに包まれた。
えっ…!?
な…なに……急に…っ…
私、朝木君に抱き締められてる…っ…。