キミの瞳に
体は離れたけど手は繋がれたまま…
「今度こそ帰ろっか」
朝木君はそう言った。
軽く朝木君に手を引かれる形で私達は図書室を後にした。
隣を歩きながら横目で朝木君を盗み見する。
何度見ても怖いくらい顔が整ってる。
こんな人と手を繋いで歩いてる自分にびっくりする。
一年前に偶然会って…
もしかして…私と朝木君って運命の出会い…とか……?
なんて単純なことを考える。
朝木君が運命の人なら私強運の持ち主だね!
1人でニヤける私に気づいた朝木君。
「なにニヤニヤしてるの?」
朝木君の声にハッする。
や、やばい…っ見られてた……。