キミの瞳に
「変なことでも考えてたんでしょ」
朝木君がムニッと私のほっぺをつまむ。
変なことではなくもないかもしれないけど…っ…
今日の朝木君はいつもと違うことをしてくるから少し驚く。
「ご、ごめんらさい」
朝木君にほっぺを引っ張られているせいか上手く言葉が言えない。
そんな私を見て朝木君がクスクスと笑う。
「なんか春っておもしろいね。
一緒にいて飽きないよ」
これって褒められてるのかな…?
でも私で朝木君が楽しんでくれるならそれはそれで嬉しいことかも…。
パッと朝木君の指が私のほっぺから離れる。
「春は俺のことがどれくらい好き?」
身長差のある私達。
朝木君が私に視線を落としてそんなことを口にした。