キミの瞳に







先生が来る気配はまだない。







携帯でもいじって待ってよう。







そう思った私はカバンから携帯を取り出そうとしたその時にカシャンッと何かが落ちてしまった。










あ…昨日適当にカバンに入れたシャーペン…!







隣の席の人の足元に上手く転がってしまった。










私のバカ…昨日ちゃんと筆箱に入れればよかった…








私が拾おうとした時、机に伏せていたはずの男子生徒がゆっくりと起きて足元を見てる。









そして、私が手を伸ばすよりも先に綺麗な手がシャーペンに伸びた。















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