キミの瞳に






「俺は三宅 聖夜(みやけ せいや)。


よろしくな春〜」





三宅…くん?


三宅さん…?





年齢が分からないからどっちなんだろうかと思ったけど、ここで別れればもう会うこともないだろうし…





「いま暇なの?」






三宅…さんが私の顔を覗き込みながら聞いてくる。






1人で買い物行くつもりだったし…






暇は暇かな…?






その言葉にコクンッと頷く。





「俺もただ買い物行くだけだったから一緒に行こうぜ」






えっ…えぇ…!?





もう解散じゃないの!?






驚いた私を見て…






「暇って言ったじゃん。

暇なら別にいいだろ!」






そう言って三宅さんは私の手を普通に掴んでズンズンと歩いていく。






わ…私には朝木君という彼氏がいるのに…っ…











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