キミの瞳に
遠くなる朝木君の後ろ姿をボーッと見つめる。
一緒に帰りたかったなあ…
なんて…
また明日になれば一緒に帰れるんだから。
日に日に欲張りになってる。
優しい声も、視線も全部私だけに向けてほしいなんて…
「バカだな私。」
十分朝木君は私に向けてくれてる。
ただ自分の欲が出てきてるだけなんだよね。
程々にしないと…!
こんなの口にして言ってしまえば重い女になっちゃうよね。
このまま帰るのもつまらないからカフェにでも行こうかな…?
見えなくなった朝木君が歩いて行った方へと向きを変えて歩き出した。