キミの瞳に
「あ…りがとう…」
ドキドキが止まらない。
心臓がすごくうるさい。
「俺、朝木 珠月。
君は何ていうの?」
ポンポンとされて離れる手。
名前も綺麗なんて、顔とすごく合ってる。
「わ、私は…中森 春で、す」
私の名前を聞いた時一瞬、朝木君の眉が少し動いたように見えた。
「春…って言うんだ」
春って名前そんなに珍しいかな…?
「うん…?
そう、春って名前」
少し変わった空気も、朝木君の柔らかい笑顔ですぐに穏やかになる。
「可愛い名前だね」
朝木君は私をドキドキさせる天才かもしれないです…
「これからよろしくね、春って呼んでもいいかな?」
こんなことってあるんだ…
「う、うん!
こちらこそよろしく」
なんだか少しワクワクしてきた。
よろしくね朝木君。