キミの瞳に
それからしばらくして…
「もう来てたんだね」
頭の上から聞き慣れた声が聞こえた。
あ…朝木君が来た…!
「ごめんね、10分くらい過ぎちゃったね…」
そう言いながら朝木君は私の隣に座った。
その言葉にブンブンと首を横に振る私。
10分くらい全然平気なのに…。
「春は優しいね。
それで今日はどうしたの?」
私のに視線を向ける朝木君。
な、なんて話始めよう…
「え…っと……」
一気に私たちの間に変な間が訪れる。
朝木君は急かす訳でもなくずっと黙って私が口を開くのを待ってくれてる。
は…早く言わなきゃ……
「あ…あのね!!」