キミの瞳に
沈黙が続く。
どうしよう………
やっぱり聞いたらまずかったのかな…。
なんて次話したらいいか全然言葉が思い浮かばない。
帰ろうって切り出した方が今日はいいのかな…
「あ…さぎ君今日はもうかえ「春」」
帰ろう。
そう言おうとした時朝木君が私の言葉を遮った。
「昨日春が見た人は俺の幼なじみ」
真剣な表情の朝木君が私の目を見てそう言った。
幼なじみという言葉を聞いてホッとしたのも束の間…
「俺の中ですごく大切な人」
次の言葉を聞いて一瞬にしてホッとした気持ちが崩れていく。
大事な人って…
小さい頃から一緒にいるから大事な人ってこと…?
「そ…それって……幼なじみだから、だよ…ね?」