キミの瞳に





沈黙が続く。





どうしよう………




やっぱり聞いたらまずかったのかな…。






なんて次話したらいいか全然言葉が思い浮かばない。






帰ろうって切り出した方が今日はいいのかな…






「あ…さぎ君今日はもうかえ「春」」






帰ろう。





そう言おうとした時朝木君が私の言葉を遮った。






「昨日春が見た人は俺の幼なじみ」






真剣な表情の朝木君が私の目を見てそう言った。






幼なじみという言葉を聞いてホッとしたのも束の間…








「俺の中ですごく大切な人」






次の言葉を聞いて一瞬にしてホッとした気持ちが崩れていく。






大事な人って…





小さい頃から一緒にいるから大事な人ってこと…?






「そ…それって……幼なじみだから、だよ…ね?」









< 97 / 165 >

この作品をシェア

pagetop