運命の人はいかがいたしますか?
第5話 ラブラドール
「はい。これ。」
少し寝て目覚めた智哉に手渡す。
洗剤の香りがほのかにする着心地が良さそうな服が上下そろってきれいに畳まれている。
「なんですか?これ。」
裏返してみたり音を確かめてみたり、どうもおかしな行動をとる。
「パジャマよ。私のだから少し小さいかもしれないけど。知らないの?」
「はい…。天界にはこういうものありませんから。」
本当、どういう生活してきたんだろう。不思議に思いながら「寝る前に着る物よ。」と説明する。
「汗をかいたから着替えた方がいいわ。」
「はい。」
言うが早いか着替えようとする。ワイシャツのボタンを上から外し始めると、きれいな鎖骨がのぞく。
「ちょ、ちょっと待って!」
「なんでしょう。」
信じられない。本当に常識という常識を知らない子なのかもしれない。
それとも海外育ちが長いとか?
「男と女は着替える時は別の部屋にいないといけないの。分かるかしら。」
「あ、はい。そうなんですね。」
ここに少しの間とはいえ住まわせることに不安を感じる。
人畜無害かもしれないけど違った意味で大丈夫かしら…この子。
「そうだ…。もう少し治ったらお風呂に入った方がいいんだけど…。もしかしてお風呂の入り方も分からないのかしら。」
「お風呂…体のお清めですね?それは毎日やってましたから大丈夫です。」
良かった…。裸の智哉にお風呂の入り方を教えないといけないのかと…。
そんな心配をしていてふと思う。この子なら本当に背中に羽がありそうだわ。と。
少し寝て目覚めた智哉に手渡す。
洗剤の香りがほのかにする着心地が良さそうな服が上下そろってきれいに畳まれている。
「なんですか?これ。」
裏返してみたり音を確かめてみたり、どうもおかしな行動をとる。
「パジャマよ。私のだから少し小さいかもしれないけど。知らないの?」
「はい…。天界にはこういうものありませんから。」
本当、どういう生活してきたんだろう。不思議に思いながら「寝る前に着る物よ。」と説明する。
「汗をかいたから着替えた方がいいわ。」
「はい。」
言うが早いか着替えようとする。ワイシャツのボタンを上から外し始めると、きれいな鎖骨がのぞく。
「ちょ、ちょっと待って!」
「なんでしょう。」
信じられない。本当に常識という常識を知らない子なのかもしれない。
それとも海外育ちが長いとか?
「男と女は着替える時は別の部屋にいないといけないの。分かるかしら。」
「あ、はい。そうなんですね。」
ここに少しの間とはいえ住まわせることに不安を感じる。
人畜無害かもしれないけど違った意味で大丈夫かしら…この子。
「そうだ…。もう少し治ったらお風呂に入った方がいいんだけど…。もしかしてお風呂の入り方も分からないのかしら。」
「お風呂…体のお清めですね?それは毎日やってましたから大丈夫です。」
良かった…。裸の智哉にお風呂の入り方を教えないといけないのかと…。
そんな心配をしていてふと思う。この子なら本当に背中に羽がありそうだわ。と。