団子屋の中でいなり好きですか?(中)
博雅の横笛
朱雀の案内で奥の部屋に案内される。晴明が食事を終えて待っていた。
(帝からの急要件とは?)晴明は、帝に呼ばれた内容を話した。博雅は、(夜の宮廷不可解な出来た事が。原因は、鬼が出現していると)とぞっとした。。晴明は、博雅に言った(博雅は、明日の夜に鬼の様子を見に行こうと思うが行くか?)どっきとして興味本位が沸いて(行く)と2つ返事をした。
晴明は、行く前に3つの条件を言った。
(一つ目、絶対に物音をたてるな。
二つ目、私のそばから離れるな。鬼に気づかれると厄介だから。
それから3つ目、これが重要。博雅の笛を持って来て欲しい。いざと言う時に博雅の笛が重要になってくる。3つの約束を忘れるな。)思わず、博雅は唾をごくっと飲んだ。襖の隙間から物音がした。黄菜子が盗み聞きをしていた。
晴明は、黄菜子を呼んだ。(黄菜子、こちらへ)襖を開けて晴明の横に座った。
(先程、玄関から見えていた。女性)と博雅に(先程は、会釈だけで終わりましたが、改めて、初めまして博雅様。私は、黄菜子と申します。よろしくお願いします。)晴明は、(私の食事と健康管理をお願いした。)博雅は、晴明に許嫁が出来たと勝手に思いこんだ。(そうだ、そうだ、先程、鮎を渡したからそれで一杯どうかな?)(その鮎は・・・)
晴明は(そういえば黄菜子は、料理が得意だから、夕食がてらにどうかな?)晴明と目が合い黄菜子は、(いいですね。博雅様ぜひ、)
ニコニコしながら博雅は、(うーん。そうしようかな。)黄菜子は、早速厨房に戻り料理にとりかかった。
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