君とゆっくり恋をする。Ⅰ【第1話 〜第5話】(短編の連作です)
そして、敏生は思いを決めたように息を吸い込むと、口を開いた。
「……そう……。コイツの名前はユノ。君の名前と同じだ。あのときの君のマフラーは、まだ俺の家にあるよ」
その敏生の恥ずかしそうな表情と、その言葉の意味するところ……。
結乃の胸が高鳴って、ドキドキと鼓動を打ち始める。
結乃は勇気を出して、一歩、敏生へ向かって足を踏み出した。
それから二人が、どんな話をしたのか……。
知っているのは、二人を繋いでくれたあの茶トラのネコちゃんだけ。
ー 完 ー
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「君と茶トラのネコちゃんと」を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
このお話は、短編の連作にする予定です。
第二話は、また2月に更新いたします。
これからの二人が、どんなドラマを生み出すのか……。どうぞ『しおり』はそのままで、続けてお楽しみいただければと思います(*^^*)
皆実 景葉 2018.1.10
P.S. 同時に更新していました「彼がメガネを外したら…。」も、この度完結いたしました。こちらも、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m