失礼男の攻略法
*翌朝
「あっ、先生!SMHさんから修正があって至急でご相談したいってことなんですよ」
朝デスクにつくなり、おはようの挨拶もなく美希ちゃんが話し始めたのは昨日のメモの内容だった。
「しかも今日まず打合せと明後日も時間確保したいとか言ってきて。先生は多忙なんでご希望に添えないと伝えたんですが、そこをなんとかってゴリ押ししてきて。どうしましょう?」
珍しく朝から困り顔の美希ちゃんから想像すると、本当にかなりゴリ押ししてきたんんだろうなって苦笑いが漏れる。
しかも至急の内容が「修正が入る」ってそんな至急ってわけじゃないでしょって思いっきりツッコミをいれたいところだけど、あの失礼男がまた好き放題言ってるんだろうなっていう気がしてならない。
そう考えると、あの男に対して抱くのは、ここ最近感じていたドキドキ感なんかじゃなくって、出会った時に感じていたイライラ感だ。
「ちょっと状況把握したいから、電話してみるね」
そう答えると、声を出さずに頷いてSMHの担当者の名刺を差し出してくれた。
「あっ、先生!SMHさんから修正があって至急でご相談したいってことなんですよ」
朝デスクにつくなり、おはようの挨拶もなく美希ちゃんが話し始めたのは昨日のメモの内容だった。
「しかも今日まず打合せと明後日も時間確保したいとか言ってきて。先生は多忙なんでご希望に添えないと伝えたんですが、そこをなんとかってゴリ押ししてきて。どうしましょう?」
珍しく朝から困り顔の美希ちゃんから想像すると、本当にかなりゴリ押ししてきたんんだろうなって苦笑いが漏れる。
しかも至急の内容が「修正が入る」ってそんな至急ってわけじゃないでしょって思いっきりツッコミをいれたいところだけど、あの失礼男がまた好き放題言ってるんだろうなっていう気がしてならない。
そう考えると、あの男に対して抱くのは、ここ最近感じていたドキドキ感なんかじゃなくって、出会った時に感じていたイライラ感だ。
「ちょっと状況把握したいから、電話してみるね」
そう答えると、声を出さずに頷いてSMHの担当者の名刺を差し出してくれた。