失礼男の攻略法
「な、なに?」
身構えながら問いかけると
「わかりました!先生の場合、タレ目王子みたいに先生の職業と年収にビビっちゃわない相手と出会うことが、まず大事なんだと思うんですよね。
むやみに数打ってもダメですよ!私に任せてください!」
すごい勢いで言い切ったと思ったら、
「そうと決まれば、さっさと事務所戻りますよ」
なぜか早く戻ろうとする美希ちゃん。まぁ、仕事詰まってるし、この話も切り上げたかったからちょうどいいけど、なんだか嫌な予感しかしない。
「美希ちゃん。私別に無理に恋愛したいわけじゃないから、大丈夫だよ。余計なことはしないでね」
念のために釘をさしてみたものの
「大丈夫、先生は任せてくれればいいんです」
とだけ言われてしまった。