いつの間にか、溺愛。
「よし!わかった。じゃあ、旦那の一押しの人を紹介するわ!」

「えぇ〜 いいよ、もう。何度も紹介されたけど、うまくいった事ないでしょ?また今回も同じよ」

「会う前から何言ってんの!あっ、でももう会ってるかも?実は二次会にいたのよね〜」

「ふぅ〜ん」

まっ、きっと知らない人だろう。

「名前はね、確か… 戸高 蒼くん!」

「ごほっ……っくっ」

「ちょっと大丈夫?……もしや、知ってる??」

何とも勘が鋭い…

というより私のバカ。

「う、うん。」

「なーんだ!なら話は早いじゃない!連絡は取り合っての?」

「うん。……てか、昨日ご飯行った」

「はぁあ!?」

「まぁ、そうなるよね… 」

「さぁ、白状してもらおうじゃないの」

安子の濃ゆい事情聴取が始まった。

とりあえず、二次会からの口説かれた事。

ドタキャンされかかったけど結局ご飯行った事。

キスされた事は…… 一旦ふせておいた。

「___なるほどね。なんだかんだうまくいってるじゃない」

「うーん。どうかなー?まだよくわかんない。仕事忙しい人みたいだしね」

「まぁ、それは仕方ないよ。お医者さんだし… 」

「……え?」
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