いつの間にか、溺愛。
「やっと好きって言ってもらえた。やべぇ、超嬉しんだけど… 」

え、たったそれだけの事でこんなにも喜んでくれるのか。

まぁ、確かに蒼の気持ちは聞いたけど私は言ってなかったけな?

「……改めて言うのも何だけど。蒼のこと… 好き、だよ?」

抱きしめられてるから顔は見られてないけど、きっと私の顔は触ると熱いくらいに真っ赤だろうな。

「俺も。好き過ぎて色々とヤバい」

「また、そんな大袈裟な…… 」

「いや、俺は今、幸せを噛み締めている」

「……ぷっ、ふふっ 」

「おい、なに笑ってんだよ」

「いや、なんか可愛いなぁ〜って思って」

「鈴の可愛さには負けるけどね〜 ……で、何して欲しい?」

抱き寄せていた身体を一旦離し、向かい合わせで目を合わせる。

さっきまで可愛いぁ〜だなんて思っていたのに、目を合わせた瞬間、色っぽい視線で見てくる彼がいて。

私の脳が離れてほしくないと懇願している。
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