しょうがないから好きになってあげる!

スタスタと荷物を持って帰ろうとしている其方。



「あー!るいちゃん待ってよ!おい、要!そういう言い方はないだろ?」

なんでお前はわかんねーんだよ。
バカか?京太郎。


「あいつのせいでさっきの時間みんなが混乱したんだぞ?そんなことも知らないで勝手な行動ばっかりとってお嬢様だからって非常識が許されるわけじゃねーんだよ。言っといてやれ。」


「要って、優しいんだね?」

「は?」

風花は何を言ってるんだ?
俺が優しい?

「だって、『言っといてやれ』ってるいちゃんが間違ってるのを教えてあげたいって思ってるってことでしょ?知ってて放っておくのよりぜんっぜん優しいじゃん!」


風花は将来詐欺にでも引っかかりそうなくらい純粋で天然なやつなんだな。

「俺が教えてやってくる。」

風花の優しさにイライラしていた心が和らいだ俺は自分で其方に言いに行くことにした。




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