しょうがないから好きになってあげる!


「要、お前はなにも悪くない。過去は思い出すな。お前は、悪くない。」



いつの間にか俺の前に立っていた京太郎。
そして俺をさとすように穏やかに力強く言った。
なにかあったのかと風花は俺と京太郎の顔を何回も往復して見ている。



「要、思い出すのはやめろ。そろそろ席につこう。」


いつもおちゃらけている京太郎のこの顔を見たのは………2回目だった。














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