しょうがないから好きになってあげる!


~るいside~




ちゃんと言えましたわ!
やればできるじゃない!
それにみなさんも許してくれたようですし、ふふふっ

るいにだって友達はちゃーんと作れるじゃない!
うじうじした意味ないわね。

ふふふっ


嬉しくって口元が緩んでしまうわ。
どうしましょう。


むぎゅっとほっぺを両手でつぶしてにやけを抑えようとすると京太郎が私の方を振り返る。

「なぁーにしてんの?かわいいなぁ」

るいの頭を優しくなでなでしてくる京太郎。
きっと褒めてくれてるんだわ♪

「食べちゃいたい♪」


ガタガタッ



いきなりの京太郎の発言に大きな音をたてて異様に動揺したのは私じゃなくて神崎要。

な、なんでアンタが動揺するのよ!

神崎要はなにもなかったかのようにまっすぐ前を向いている。

なによ!
別にアンタなんて気にしてないんだから!

なぜか京太郎は神崎要を見てニヤニヤしている。

「京太郎?顔、変よ?」


「ニヒヒ…要ちゃんかわいいとこあるじゃーん」


るいが注意したことを無視してわけのわからないことを言っている京太郎。
なにがかわいかったの?
どっこにもそんな要素なかったけど?
京太郎は男の人が好きな“ゲイ”と呼ばれる性癖があるのかしら?



ここでるいの中で京太郎は完全に“ゲイ”ということが確定した。






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