しょうがないから好きになってあげる!


もうすぐ期末テスト。
1ヶ月前ってところ。

勉強は小さい頃から習慣づいてるから苦ではないので中間テストはらくらく上位だった。
一桁だったわ。内緒よ?ふふふ。

このまま頑張れば期末テストも余裕ね。
なんて考えていると風花がやってきた。

深刻そうな顔で。



「るいちゃん……」


なに!?


「勉強を、勉強を教えてください!!!」


「え?」


「私、中間で赤点2個も取っちゃって、赤点じゃない教科もギリギリってかんじで期末テスト頑張らないと夏休みがなくなっちゃうのぉ」


「あら、それは気の毒ね?るいでよかったら家に来て。まだまだ時間はあるし、教えてあげられるわ。」




ガシッ





「ありがとぉー!!!!!」



喜びすぎて抱きついた風花。
かわいいわね。
でも、赤点って………

るいも、頑張って教えなきゃね!




「あの、るいちゃん………」



京太郎もまた深刻そうな顔でやってきた。



「俺の勉強も、頼む!!!」


京太郎も!?
別に人数が増えることは問題じゃないのだけれど、もしかして、


「京太郎も赤点?」



コクッとうなずいた京太郎。
まさかのまさかなのね……


「まぁ、いいわ!ふたりともるいに任せなさい!」


「「神様ぁー!!!」」



「じゃあ、今日から勉強しはじめましょう!」


「えー!今日からぁー?」


「なにか文句でもあるのかしら?京太郎?」


「……ないっす」
















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