しょうがないから好きになってあげる!
「ふーうーかぁー?」
「ひぃ!なに!」
勉強をするためにるいの家に着いたのだが、問題がひとつ。
とりあえず少し離れたところに風花を連れていき、小声で文句を言う。
「なんで神崎要がいるのよ!!」
「え!だって要も頭いいから頼んだの♪そしたらるいちゃんの負担も減るかなって!えへへ♪」
はぁ、この子は………
本当に純粋ピュア天使な笑顔でなんの悪びれもない様子。
この笑顔はどうしても責めることができない。
「はぁ、ま、いいわ。るいのためにって思ってくれたのよね?」
「う、うん!」
あら、この子は本当に嘘がつけないようね?
「どういうことかしら、風花?」
「ご、ごめんなさい!負担を減らせたらなって思ったのは本当だよ?でも、要を呼んだのはね……るいちゃんと要、ギクシャクしてるみたいだから、仲良くできたらいいなって」
「はぁ……もう、かわいい子ね。ありがとうね、風花。あと、京太郎も」
チラッと京太郎を見ると、ビクビクしながらるいを見ている。
優しい人たちね。
改めて新しい出会いに感謝しなくっちゃ。