しょうがないから好きになってあげる!


~要side~


「かっなめ〜!るいちゃんち行こーぜ!」


「は?なんで。」


いきなりテンション高めでやってくる京太郎はわけのわからないことを言っている。
いや、わかるけどなんでそんな急に。
しかもるいの家って………

はぁ。

最近は京太郎や風花のせいで其方のことを “るい” って呼ぶようになっちまったし。





「るいちゃんに勉強教わるんだよー!要も勉強できるし行こーぜ!」


「だったら俺がお前に教えればいい話だろ。るいに聞く必要ねーだろ。つか、先生に聞けよ。」


「やだ!」


はぁ?!
勢いよく京太郎の口から『やだ』の二文字。


「なんで男に教わんねーといけねーんだよ!女の子に教えてもらった方が得だろ!しかもあんなかわいい子……俺惚れそう。」



ガタッ



「あっれ〜?要くん動揺してる?」


「チッ。してねーよバカ。」


「ふぅ〜ん。この間といい今といい……もしかして、要「ちげーって!!!」



そんなんじゃねーよ。
別に『食べちゃいたい』に反応したのは公共の場で何言ってんだって思っただけだし今のだって変に誤解されたくないからだし………ってなんともおもってないんだからこんな言い訳ならべる必要ねーだろ!

クッソ。

調子狂うわ。









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