しょうがないから好きになってあげる!

「今日は何時まで勉強しますの?」


実際俺はそろそろ帰りたい。


「んー、俺は……泊まってっちゃおーかな♡」


は!?
何言ってんだよ京太郎。
おふざけにも程があんだろーが。


「な!」


るいは顔を真っ赤にしてあからさまに照れている。


イラッ


なに赤くなってんだよ。



「京太郎は無視しておいて…夜ご飯はうちで食べていく?ママはきっとOKしてくれるわ♪」


「おい、無視かよー。」


「るいちゃんちのご飯食べたーい!ママに連絡しよーっと♪」


「あ!ずりー!俺も!要も食ってくだろ?」


なんか勝手に話進んでるんだけど。
つーかなんで俺イラッとしたんだ?


「遠慮しとく。」


帰りたいんだよ!
クソイライラする。
なんで京太郎に赤くなってんだよ……は?

そこは気にするとこじゃないだろ……?
なんでこんなこと思ってんだよ。

わっかんねー。



「おーい、だめだよ要ちゃん?ひとりで帰るなんてつれないな〜」


京太郎はなんでそんな浮かれてるんだよ?
もしかして、京太郎って………るいのこと、



ズキッ



いやいやいや!
京太郎が誰を好きでもいいだろ。
なんで変に傷ついて……

あーもう!
なんか変だ、俺。



「……帰る。」


「あ!おい!」



今日の俺は変だ。
寝たら治るかもしれないからはやく帰ろう。
一旦るいから離れないともっとおかしくなりそうだ。



それだけ言ってるいの家を出た。


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