しょうがないから好きになってあげる!


「るいちゃんまた明日ね!」


「えぇ、また明日」



るいは迎えが来るので風花は先に教室から出てバス停に向かう。
まだ迎えが来る時間にははやいわね。
んー、誰か話し相手がほしいわね。
















「あ、要!」


いいところに!



「かな………へ?」



教室に入ってきてるいと目が合った要はプイっと背を向けてすぐに出ていってしまう。
は?なによ!この間仲直りしたばっかじゃない!それに毎日メールもしてるし(るいが送らないと要から送られてくることはない)、なによりも抱きしめて頭なでなでしてくれたのに!!!

気に入らない!
追いかけて問いつめてやる!!!



「要!!!」


「……」


「誰に対して無視してるのよ!」


要の両肩をつかんで「かーなーめー」と呼ぶが、無視したままあるきつづけるためるいが引きずられている状態になる。


「要!!」


「……んだよ」


やっと止まったかと思ったけどこっちは振り向かないで冷たい口調で返事する。
むっかぁ〜!!!


「なんでるいのこと無視するのよ!」


「別になんでもいいだろ。」



そんな言い方しなくてもいいじゃない。
グイッと無理やり要の顔をこちらに向ける。


「るい、要に冷たくされると……なんかわからないけどすごく…悲しいのよ。だから冷たくしないでちょうだい?」


「…っ!」


要の顔がポッと赤くなった。


「ごめんな。……俺今日は調子悪いから…帰るわ。」



「体調が悪かったのね。気がつけなくてごめんなさい。はやく寝て治すのよ?」


「あぁ。」



くるっと背を向けた要はスタスタと帰ってしまった。
体調悪かったのね。
悪いことをしたわ。
そうだわ!明日は要に特製の元気になる野菜ジュースを作っていってあげましょう!
ふふふ。
そうと決まったら帰りに近くのスーパーに寄るしかないわね!

しっかり栄養とってもらわなくっちゃね!







そうしてるいはスーパーに寄りながら家に帰った。












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