しょうがないから好きになってあげる!
「んんん………」
今は文化祭の話し合いをしている時間。
でもるいは違うことを考えていた。
『好き』
なにそれ。
たしかにピンク色は好きよ。
だって見ているだけで心躍るし、欲しいって思うもの。
でも人は色とは違うと思うから………考えれば考えるほど『好き』がわからなくなる。
というか要も京太郎も結局休みだし。
「はぁ。」
「いいですか?るいちゃん!」
「えぇ。いいわよ。………ん?何が!?」
「よっしゃー!るいちゃんメイドけってーい!!!」
「ふぅー!」
「……は?」
何が起きているの?
メイド…?
ちらっと風花の方を見ると困った顔をしている。
もしかして、るいがぼーっとしている間に決まっちゃったってこと!?
「い、嫌よ!メイドより裏かたがやりたいの!」
「だめだめ〜。『いいわよ』って言ったじゃん!もう諦めてがんばってね、メイドさん♪」
「むぅ……」
るいがぼーっとしていなければ………
もうやるしかないわよね。