しょうがないから好きになってあげる!
「花!!!」
花の病室についた俺はすぐに花のそばに行く。
「あれれ、バレちゃった。」
なんて花は言って力のない笑顔で笑っている。
どうして笑っていられるんだ?
入院してるんだぞ?
もしかしてそこまで重い病気ではないのか?
「いつ、退院できそうなんだ?」
俺はいち早く図書室での生活に戻りたくて気づいたらそんなことを聞いていた。
でも花は浮かない顔で苦笑いをしている。
「私ね、ずっと身体が弱くて一回は治ったと思ってたガンがまた発病しちゃったの。あんまり体調の変化がなくて気づかなかった。もう、治らないんだって。」
「えへへ」とわかりやすい作り笑いを浮かべる花。俺は何も考えられなくなった。
頭が真っ白だった。 いや、真っ黒だった。