しょうがないから好きになってあげる!


季節は秋、太陽はかたむき、真っ赤に大きく輝いていた。
ずっと窓の奥を見つめる。

「………花」


「あれ?要くん?…今日は来てくれないのかと思ってた。」


「変な心配してんじゃねーよ。これ……」


さっき買ってカバンに入れたばかりの袋を取り出そうとするが花に食い止められる。


「見て、要くん、綺麗だよ。」


取り出しかけた袋をもう一度戻し、花の横まで歩いて近寄る。
綺麗だ。
入って初めに思ったけど近づくと自分の顔に光が当たって更に夕日を感じた。
花を見るといつもの花の顔色とは違い、血色の良い肌色になっていた。






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