しょうがないから好きになってあげる!


自分の失言に目の前が全て白黒に映像化され、戻ったと思った意識が一瞬にして吹き飛び、頭の中が真っ白になる。






気づいた時には病院を出た後だった。




精神的にも肉体的にも今よりもまだまだガキだった俺は訂正もできず、謝罪もできず、逃げ出したのだ。

そこで戻れば良かったのに、俺の足は勝手に家の方向へ動いた。






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