しょうがないから好きになってあげる!
パパが優秀なので、もちろん学校での私の地位も高かった。
クラスの中心にいたわ。
だからと言って威張っていたわけじゃない。
クラスの中心っていう意識もなかったもの。
ただみんなが私を好きで、だから仲良くしてくれていると思っていた。
そんな中、中学2年生になった私の悩み事がひとつあった。
私が一番に仲が良かったユリアとマリナとサワコとの4人グループでは、4人がそろっていると周りの悪口、4人のうち誰かひとりでもいないとその人の悪口を言うといったことをしていて嫌だなと思っていた。
るいの悪口をいう人はいなかった。
だからみんなに合わせて苦笑いをしていたの。
でも、私が忘れ物して教室に取りに行った日、3人はるいの悪口を、言っていた。
息をひそめてそれを聞いていた私は耳を疑った。
“ るいってばアイツのパパが権力者だから仲良くしてやってるのに全然わかってないわよね?本当にうざったいわ。 ”
あぁ、もうだめだ。
私の中で何かが崩れ去っていく音がした。