10年愛してくれた君へ【続編】※おまけ更新中
人がいないと言えど、外で恥かしげもなくむしろ積極的になる春兄に戸惑いながらも、体は正直で春兄に触れられた部分が更に熱を帯びていく。


「藍、顔真っ赤」


それでも余裕の春兄に、やはり成年と未成年の差を感じてしまう。


「春兄…なんかいつもと違う」


「そうか?」


春兄の"男"の部分が見えた。もちろん私を"女"として見てくれているということで喜ばしいのだけれど…


免疫が無さすぎる私にとってはかなり刺激が強い。こんなんじゃ、この先やっていける気がしない。



「だ、だって!前はこんなことしなかったもん!!」


「そんなの、付き合ってもないのにやる方が危ないだろ?」


そ、それはそうなのだけれども…!!


春兄の方が一枚も二枚も、いや、百枚ほど上手で私なんかが勝る気がしない。


「春兄って、意外と意地悪だよね」


春兄はただ悪戯っぽく微笑むだけ。優しい"お兄ちゃん"が"彼氏"に変わった瞬間だった。



とりあえず、恋人の"アレ"は私のペースに合わせてくれるみたいだし、キスは済ますことができたから、ひとまず安心…ということでいいのかな?

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