10年愛してくれた君へ【続編】※おまけ更新中
春人のその手がそっと私の下腹部に触れる。
「昨日、大丈夫だった?」
その言葉に顔が紅潮する。
それを悟られたくなく、布団を頭まで被った。
「う、うん。大丈夫…」
昨日の春人は結構強引で、激しかった。
いつもは壊れ物を扱うかのように優しく触れてくれるが、私は何度も何度も意識を飛ばされた。
だから、痛めていないか心配してくれているのだろう。
「ごめんな、歯止め効かなくなっていて…」
横になりながら、春人の大きな身体が私を包み込む。
それだけで、不思議と力がすっと抜けていく。
「赤ちゃん、来てくれるといいね」
「…そうだな」