10年愛してくれた君へ【続編】※おまけ更新中
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「そっかー。藍もついにママになるのかぁ」
久々に充希と会い、カフェでお茶をしている。
アイスカフェオレをストローで一口飲み、頬杖をついて天井を見上げた。
その左手薬指にはキラリと指輪が光っている。
最近充希もめでたく結婚し、ラブラブな夫婦生活を送っているのだとか。
「まだ妊娠わかったわけじゃないけどね」
「それにしても、本当に春人さんを尊敬するわ私。子供の頃からずっと好きだった幼馴染を恋人としてゲットして、奥さんにして、パパになろうとしてるんだもんなぁ」
私たちの行く末を見守り続けてくれていた充希。
春人も言っていたけれど、彼女には感謝しかない。