umbra 〜約束の日〜
麗がさらっと言う。 そーゆー問題じゃないような気がする。












「いいんだよ。 俺はまだ。」













いいのか? お前はただヘタレなだけだろ。麗も分かっててさっきの言葉を言ったはず。














「ふーん。」













俺が興味無さそうに返す。裕翔が気づくまでまつしかないな。














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昨日は尚也さんの家に泊まった。 そして今にいたる。 俺がいるのはベッドではなく、学校だ。 ただ、注目を浴びるのがこの頭の包帯。 まだ人通りが少ない早い時間の廊下ですれ違う人、全員が見てくるって言っても過言ではない。
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