umbra 〜約束の日〜










最近よく聞く声だと思いながら後ろを向く。 そうすると、俺の片割れである兄貴がいた。












「今の、お前だよな?」












息を切らしながら聞いてくる。この騒ぎで走ってきたのか。











「さぁな。」












見ていたなら分かりきっている答え。たが、俺は蓮の質問にははっきりと答えずに進む。 そんなことわざわざ俺に聞く必要なんてないだろ?











< 156 / 322 >

この作品をシェア

pagetop