umbra 〜約束の日〜
「麗、なんでここに来た?」
正直、本当にあれはヒヤヒヤした。心臓に悪いからやめて欲しい。
「だって燐が心配で・・・・・・ でもね、朔夜にちゃんと言ったよ?」
俺は麗の方が心配だ。それより・・・・・・
「なんで俺じゃ無くて朔夜なわけ?」
今の俺はちょっと怒り気味かもしれない。小さいことで嫉妬している。
「りっくん、きっと寝てたでしょ? 電話したら起きるだろうけど、起こしたく無くて」
だんだん語尾が小さくなっていく麗。
「悪ぃ。麗を守れなかった自分にイライラしてた。1番麗に当たっちゃいけないのに。」